私の研究で得た知識や様々なコーヒーに関する科学論文を読み、コースの開講に至りました。

本コースではコーヒーに関する科学(化学寄り)を解説します。

科学に関する前提知識がなくても理解できる内容となっております。

高校レベルの化学の知識があると、より理解が進みます。

コースカリキュラムは以下の内容を含みます。

トピックの視聴には特に順番はありません。興味のあるものからご視聴ください。

【抽出の科学】

コーヒーを淹れるプロセスでは、コーヒー豆に含まれる成分を水を介してカップに含めるものであり、様々な要因（①温度②時間③コーヒー豆/水の比率④圧力⑤粉砕の程度など）に支配されています。味や香りは化学物質であり、抽出の要素が与える影響は物質ごとに違います。例えば、コーヒーで有名なカフェインは「コーヒー豆/水の比率」が最も影響を与えるパラメータであり、水の割合が高いほど抽出効率が高いとされています。そのため、エスプレッソコーヒーとドリップコーヒーではカフェイン含有量は後者の方が高くなります。

【焙煎の科学】

焙煎とは生豆から褐色の焙煎豆にするプロセスであり、ここで様々な味・香りが形成されます。ここでは生豆に含まれる成分が高温によって化学反応（メイラード反応やストレッカー反応など）が発生し、豆に含まれる物質は約5倍となります。味や香りの化学反応、つまり反応条件が存在するため、温度や時間などの条件を操ることで目的の味や香りを作ることができます。

【消費の科学】

コーヒーは味和うためだけのものではありません。私たちはコーヒーを飲むことを通して、社会とつながっています。例えば、コーヒーは1日のうちどのタイミングで飲むでしょうか？食事のお供、目を覚ますため、仕事に集中するため、カフェで過ごすためなど様々な理由があります。つまり、生活の中でコーヒーは様々な役割を担っており、私たちはコーヒーを経験として価値を感じているのです。このコースでは、コーヒーを飲む傾向や年齢や性別の違いによる傾向を紹介します。