日本語教師に必要な知識として、言語学の知識があります。言語学の知識がありますと、学習者がなぜ間違うのかという部分の推測ができるようになります。それに、自分が話している言語について、深く考察していくことが可能になります。日本語教師になりたいと思うと、教え方などの技術に関心がいきますが、やはり知識がないと自信をもって現場に立つことができません。

日本語教師の知識を問う試験に日本語教育能力検定試験があります。多くの人が日本語教育能力検定試験の合格を目指します。検定試験の範囲はとても広く、専門用語が出てきますが、ただ覚えこむだけでなく、専門用語ができた背景を知ることも大切です。この講座では、日本語教育能力検定試験を視野に入れ、言語学の基礎知識を見ていきます。そして、言語学の背景や流れをストーリーとして見ていきます。ストーリーとして理解してくことができれば、専門用語の知識が増えます。それに、なぜ、今の状態があるのかを理解することができます。重要項目は検定試験が関係しますので、問題としても見ていきましょう。

この講座では、特に、言語学の基本を作った言語学者のソシュールからチョムスキーまでを見ていきます。言語の特徴と文の構造を捉えていきます。また、講座の中では、私が経験したこともお話ししていきます。広く目を世界に向けていきましょう。世界を旅したり住んだりした経験から、私がおもしろいと思ったものをお話ししていきます。

日本語教師は世界中の学習者が相手です。さまざまな事実をもとに、一緒に考えていければと思っています。この講座を受講することで、少しでも知識を増やすことができ、その後の日本語教師としての活躍していく際に、役に立てることができればと思っています。