◆売上を追いかける時代は終わった。価値を想像せよ!
このコースはサブスクリプション・エコノミーを攻略するための新しいマーケティング講座です。成功しているサブスク・ビジネスは1度限りのセールスではなく顧客との永続的な関係維持に努めています。
◆ここ数年で僕たちの購買行動は変化していることにお気づきでしょうか?
以前に比べて何かものを買ったという体験は減りつつあります。
それほどたくさんの音楽を聴くわけではないけれど、それでも前ほどCDを買う機会は無くなりました。DVDを買う代わりに、NetflixやAmazonで映画をストリーミングしています。
かつて僕の仕事部屋にはソフトウェアの箱とマニュアルで山積みになったキャビネットがありましたが、AdobeからClickFunnels、Zapier、Canva、サーバーまでほぼ全てをサブスクで契約しているので、Emailとパスワードから構成されるログイン情報しかありません。そのログイン情報ですら1Passwordというベンダーが提供するクラウドサービスで管理しています。
◆サブスクリプションは僕たちの人生における日々の選択の一部になりました。
じゃあ次の質問はこうです:
「どの程度まで僕たちはサブスク・エコノミーに巻き込まれているか?」
答えはシンプル。骨の髄まで。僕たち家族は社会や経済のサブスクライバー(購読者)になりつつあると思うこともあります。
10年前では想像すらできなかったプロダクトをサブスクで使えるようになりました。歯ブラシから下着、テスラの車、パーソナルトレーナー、プリンターのインクまで。ちなみに僕はUFO Driveというルクセンブルクのベンチャーが作ったテスラ乗り放題のサブスクに申し込んでいるので、車は所有していません。都市で子育てしているので、平日車を使う機会はほぼありませんが、土日思いついたときにパッとテスラを借りて一泊二日でフランスやドイツに行けるのは助かります。
◆僕自身、物はほとんど買いません。
2020年、パンデミックの最中に日本からオランダのデン・ハーグに移住しました。スーツケース1個とバックパック1個に全ての持ち物が収まりました。スーツケースの半分は娘のオムツで埋まっていたことを白状します。あまりにも荷物が少なくて自分でも驚いたほどです。
家具付きのお家に入居したのでオランダについてからも何も買いませんでした。まだIKEAにすら行ったことありません。強いて言えばスタンディングデスクをFlexispotから買ったくらい。
僕の仕事の100%がオンラインで完結していたので、日本を出る際も引き継ぎなどは一切発生しませんでした。一緒に仕事をしてくれている方々に、時差の分だけ時間がズレることを伝えた程度です。
仕事道具のほとんどをサブスクで契約していたおかげで、住む場所を変えても何の影響もありませんでした。むしろパンデミックのせいで、社会の興味がオンラインに向いたため、2020年と2021年は過去最高収益になってしまいました。
◆趣味を収益化しただけ
多くの人が海外旅行したい或いは海外で生活をしたいと言いながら、それを実行できずにいる。一方で僕たち家族は日本に住んでいる時から年間300日以上を海外で生活していました。今は長男が学校に行く年齢になったので、前ほどクレイジーな旅行はできなくなりましたが、それでも子供たちの長期休暇に合わせて年間16週間以上はEUの近隣諸国を満喫しています。
この違いは何か?レンタルしたテスラの車で考えていました。答えはすぐに出ました。僕たちのビジネスのメイン収益もサブスク収入だから、です。そもそも売上を追いかけるような仕事のやり方が嫌いです。根はビビりだからこそ、保守的にビジネスモデルを選択してきました。フローよりストック。日々の行いが積み重なり、顧客に何らかの価値を継続的に提供できるようなビジネスは何かと考え、サブスクを選んだんです。
日本にいる時からオンライン上にサブスク収入があったので、オランダでそれを引き継いだだけというか、そのままサブスク収入をオランダに持ってきました。
◆僕たちは国家をサブスクしている
僕はオランダという国をサブスクライブしました。通信会社のプランを比較して「ソフトバンクにしようかドコモにしようか」とサービスの提供者を選ぶように住む場所や税金を納める自治体を自分たちで選択しました。
「そんなことできんのかよ?」と最初は思ったんですけど、やってみたら超簡単でした。事業収益のほとんどをサブスクで作っているので、来年や再来年の売上に目処がつくおかげです。
サブスクからの収益があったからこそ、選択肢が増えたし、一見すると難しいと思われるような選択肢も容易に選ぶことができるようになりました。
サブスクリプション・エコノミーに飲み込まれているだけではなく、僕たちも起業家としてベンダー側、つまりサブスクの提供側に回ることだって可能です。
◆決済システムから継続率アップの方法まで全て網羅しました
さっき決済会社の履歴を見たら、僕はこのサブスクサービスを2013年から始めていました。僕、最初のビジネスを作った時はTOEICの先生でした。TOEICの学習者を励ますモチベーション音声をサブスクで売っていました。笑
毎月、気合いだー!気合いだー!とかボイスレコーダーに叫んでいたんですかね。もう覚えていません。
とにかく、僕自身も試行錯誤しながらサブスクを続けてきました。英語の先生だけあって、海外の商品を買いまくってサブスクをむっちゃ研究し自分のビジネスに応用してきました。そのプロセスの中で分かったことを全てこのコースの中にまとめました。
サブスクリプションの運営方法、成功事例、解約される理由とキャンセル率を下げる方法、決済システムと注意点、市場調査の方法から月額課金の導入方法まで、プライシングと値上げのタイミング、儲かる人と儲からない人の共通点、具体的なサブスク・ビジネスの作り方とやり方・・・etc
さて、残念ながらこの商品は買い切りです。サブスクで売った方が顧客単価は伸びるんだけど、そもそもサブスクで提供するオプションがないので、仕方なく買い切りです。僕にとっては残念だけど、あなたにとってはラッキーかもしれません。
どうでしょう・・・サブスクやる?
オランダの@デン・ハーグより愛を込めて - 石崎力也