自己肯定感＝ありのままの自分をまるごと認め愛している感覚

わたしは今、インナーチャイルドケアの講師として、日々たくさんの「生きづらさを抱える人たち」とお話をしています。

• 自分に自信がない

• 人の目が気になる

• 人に気を遣いすぎる

• 人と比べて落ち込む

• 自分のやりたいことがわからない

こんなお悩みに支配され、人生を存分に楽しむことができなくなってしまった人たちです。

どうしてわたしたちは生きづらさを抱え込むのでしょうか？

その理由は、まちがいなく「自己肯定感の低さ」にあります。

みなさんのお悩みをうかがっていると、根っこの部分はどれも「等身大の自分を自分で肯定できていないこと」から生まれるお悩みばかりです。

ありのままの自分の今を受け入れられていないがゆえに、他の誰かと比べては生きづらさを感じてしまうのです。

そんな生きづらさを抱えた人たちとお話をするたびに、人が幸せに生きていくために自己肯定感ほど大切なものはないと思い知らされます。

それと同時に、おとなになってから自己肯定感を手に入れることの難しさも痛感しています。

自己肯定感の基礎は本来、幼少期に育まれます。

親からの愛情をしっかりと受け取ることによって、人は信頼できるという「他者への信頼感」と、自分は愛される価値のある人間だという「自分への信頼感」（基本的信頼感）が育まれます。

これが子どもの自己子肯定感の礎となるのです。

この基礎が欠落してしまうと、おとなになっても自己肯定感が持てず、上記のようなお悩みを抱え込み、本気でインナーチャイルドのケアをしなければ改善できない状態に陥ってしまいます。

ところが、それほどまでに大切なことでありながら、わたしたちが親になるときには「自己肯定感」の育み方を教えてもらえません。

妊娠すると自治体からもらえる母子手帳にこのことは書いていません。

母子学級でも両親学級でも、抱っこの仕方や沐浴の仕方は教えてもらえるけれど、自己肯定感の育み方は教えてもらえません。

日本の精神疾患の罹患率や自殺率の高さから考えても、ここの見直しを急ぐ必要があると歯がゆく思いますが、今はまだそれが叶っていない状況です。

そんな中、今の自分にできることをやろうと思って作ったのがこの動画です。

子育てに奮闘しているお母さんお父さんに自己肯定感の大切さを知っていただき、どのようにしてそれを育んでいったらいいのか、できるだけわかりやすく解説させていただきました。

みなさんのお子さんが将来生きづらさを抱え込まなくていいように、人の評価に振り回されず幸せに生きていけるように、今からしっかりと自己肯定感の基礎を育んでいただけたらと思います。

いつかの日か、みんながあたりまえに自己肯定感を持っていて、「自己肯定感」という言葉がが空気のような存在になる日が来ることをことを願っています。

微力ながら、それまでの間のお力添えができたら幸いです。