Overview

これまで日本史で記述されてこなかった「空白」をキーワードに、失われた物語性に着目して歴史を検証する、本郷和人さんをゲストに迎えます。本郷さんの文化への深い造詣から、現代美術史の中で見過ごされてきたものを探り、社会におけるアートの役割とは何かを読み解きます。現代アートも日本史の研究も「想像力」が大事——そう話す二人がそれぞれの領域の接点を見いだし、横断的な視座で迫ります！

Guest & Moderator

本郷和人（ほんごう・かずと）

歴史学者

1960年東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。専門は日本中世政治史、古文書学。2016年『現代語訳吾妻鏡』（全17巻、吉川弘文館）で毎日出版文化賞を共同受賞。著書に『日本史のツボ』（文春新書）、『空白の日本史』（扶桑社新書）、監修に『東大教授がおしえる やばい日本史』（ダイヤモンド社）など多数。NHK大河ドラマ「平清盛」などドラマ、アニメ、漫画の時代考証にも携わる。

山本浩貴（やまもと・ひろき）

アーティスト、文化研究者

1986年千葉県生まれ。金沢美術工芸大学講師。一橋大学社会学部卒業。ロンドン芸術大学博士課程修了。ロンドン芸術大学TrAIN研究センター博士研究員、韓国・光州の国立アジア文化殿堂（ACC）の特別研究員、香港理工大学博士研究員、東京芸術大学大学院助教を経て、2021年4月から現職。著書に『現代美術史』（中公新書）、共著に『レイシズムを考える』（共和国）など。